四柱推命

天中殺(空亡)とは?プロ占い師が正しい過ごし方を伝授します。

こんにちは。占い師のアラレです。

占いに行って

「あなた、今天中殺ですよ!!!!!」って言われたら怖いですよね。

Bさん
Bさん
え…どういうこと?とりあえず運気最悪ってこと!?

みたいな気になっちゃいますよね。

 

この記事を読んでくれてる人はきっと占いに行って上記のようなことを言われて怖くなっちゃった人が多いんじゃないかなーと思います。

 

占い(特に東洋占星術)って字面が怖いんですよね。ただの運勢の名前なのに「天中殺」って。

コロスって字入ってるけど大丈夫??みたいな。

意味をきちんと知っておくとなんてことない時期なんで、今日は無駄に人を驚かせてしまう天中殺の時期の過ごし方を解説したいと思います。

▼この記事はこういう人に向けて書いてます

  • 天中殺・空亡・大殺界が怖い人
  • よくない運勢が回ってきてると言われて不安な人
  • よくない運勢とはいえ、どうすれば良いのか知りたい人

天中殺・空亡・大殺界とは?と言うことを紐解いて、みんなの不安を取り除くような内容になっています。

よくない運勢も、過ごし方次第で人生のプラスにすることができるよ!

 

天中殺も大殺界も空亡も、全部同じもの!

少し占いに詳しい人は、「天中殺(てんちゅうさつ)」と似ているもので

  • 空亡(くうぼう)
  • 大殺界(だいさっかい)

という言葉があるのをご存知だと思います。

 

実は、この3つは基本的に同じものです。

有名な順に

  1. 天中殺:算命学
  2. 大殺界:ある有名占い師さんが作った造語
  3. 空亡:四柱推命

こんな感じなんですが、全て出し方は同じで、同じ運勢のことを違う呼び方をしていると言うものになります。

私は主に四柱推命を使うので、「空亡」呼びますが、言っちゃえば空亡も、天中殺も大殺界も同じものです。

 

アラレ
アラレ
ま、全部同じことを違う言葉で表現してるってこと!

りんごを

日本語では「りんご」、英語では「Apple」って言うのと同じ原理です

 

なぜ、この時期がみんなから恐れられているのか。占いの観点から見た詳しい考え方をご紹介しましょう

どういう考えからきたの?

私は、四柱推命に詳しいので、天中殺、大殺界ではなく「空亡」と呼ぶことが多いです。(説明の時には、わかりやすく天中殺とか大殺界と呼ぶこともある)

空亡は、空しく(むなしく)亡びる(ほろびる)という字をかきます。

空亡(くうぼう)と読みます。

 

空亡っておどろおどろしい漢字を当てるんですが、説明するとなんてことはなく、暦上、余っちゃった十二支があって、それを空亡と読んでいるというもの。

 

まず、四柱推命って昔の暦(こよみ)で、干支歴っていうものを使うんですが、干支歴って、十干と十二支の組み合わせでできているんです。

▼十干

  • 甲(きのえ)
  • 乙(きのと)
  • 丙(ひのえ)
  • 丁(ひのと)
  • 戊(つちのえ)
  • 己(つちのと)
  • 庚(かのえ)
  • 辛(かのと)
  • 壬(みずのえ)
  • 癸(みずのと)

 

▼十二支

(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の12個

十二支って文字通り12個の漢字から構成されています。

1年は12ヶ月。一月ごとに一つの十二支が担当しています

12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月

となります。

 

東洋でも西洋でも時間に関しては12が基準になって作られます。

日本では十二支によって「午の年」とか「午の月」「午の日」「午の刻」なーんて呼ばれてきました。

 

…で、ここからが本題なんですが東洋の暦では、時間軸(十二支)だけじゃなくて、空間も同時に考えるのが普通だったんですね。

つまり時間をあらわす十二支に、空間単位をあらわす十干を組み合わせて考えているんです。

例えば、午の年って言うのも、丙午の年とか、庚午の年とか呼ばれることになります。

(例)丙午の場合:「丙」が空間を。「午」が時間をあらわす

 

時間に空間が組み合わせられる理由は、古代中国での思想でのこんな思想があったからです。

「人間は時間の中だけに生きるのではなく、空間(社会的な環境、または時代背景)の中にも生きる動物」

 

人間の人生を考える時に、時間と空間を分けては考えられないよという意味です。

 

アラレ
アラレ
例えば、戦国時代に戦いに秀でた人が、令和の現代に生まれた時に同じような大成功をするかと言うとちょっと違うかもねと言うお話しです。

戦争の時の英雄が、平和な世の中でも英雄になれるか?というとそうじゃないよねと言うのも同じで。

たくさん人を殺して「すごい!英雄!」と言われた人も、平和な世でたくさん人を殺したら「殺人犯」「とんでもないこと」になるわけです。

同じことをしても、評価が異なることを言っています

 

つまり

戦争時代に生まれたか、現代に生まれたかで行動のあり方が違ってくるんですよね。

人間の行為とは、時代背景や社会背景によって善悪が左右される=「空間」によって価値が決まる ということなんです。

どんな時代に生きているか、どんな社会で生きているのかに人間の運命は大きく左右されます

 

その時代(時間)と、社会(空間)に必要とされ、味方されて初めて大成功を収めることができると言うことです。

 

で、時間を「地上の神」、空間を「天上の神」と定義し、「この2つの神の力がなければ、人間がどんなに努力しても世に評価されないよね」と言う考えに基づいてできたのがこの「空亡」なのです。

→時間と空間を味方につけて、初めて成功や幸せが手に入るということ。

 

そして、空亡や大殺界とは、時間はあるけど空間がない状態を表します。

つまり、天上の神に味方されない時期を指すんです。

空亡・大殺界のからくり。詳しく説明すると…

この章は少し複雑でわかりにくいかもです

細かい話はどうでもいい!って人は飛ばしてください〜

この、十干と十二支がどうやって暦を作っていたかと言うと

 

わかりますかね…?

 

天干を甲〜癸まで10個入れて、地支(十二支)を子〜亥までいれたら、十二支の方が数が多いから2つ、余りますよね。

それが空亡です。

 

例えば、日柱の干支が第一旬(上の表参照:甲子、乙丑、丙虎、丁卯、戊辰、己巳、庚午、辛未、壬申、癸酉)の人の空亡は戌亥になります。

第1旬で見ると、十二支の「戌」と「亥」が余っているので、戌と亥が空しく亡びているんですね。

 

日柱干支が第1旬の人はみんな、戌と亥の年に大殺界(空亡)がくるんですね〜

 

恐ろしい!?大殺界(空亡)

もともと空亡は、一つのサイクルの間(はざま)を表しています。不安定になっちゃう時期と言うことです。

 

  • 結婚しちゃいけない
  • この時期に見つけた恋人はダメ
  • 引越ししてはいけない
  • 転職しちゃいけない
  • 開業なんてもっての他
  • 出産もだめ

こんな感じでダメダメ尽くしの年なんですね〜。

なんでかと言うと、この期間は一つのサイクルが終わって新しいサイクルが始まるまでの休息期間だからです。

不安定で焦りやすい時期と言うことを忘れて、なにか新しいことをはじめると凶作用にやられてしまいます。

考え方によっては、やることなすことマイナスになっちゃう時でもあります。

 

休息期間(大殺界・空亡)には、今までの自分を振り返り、自分の気持ちや心の中を整理し、どのような未来を過ごしたいかを考える期間にするのが良い過ごし方だと言えます。

 

天中殺・空亡の過ごし方

天中殺や空亡の時って、新しいことを決断したり、始めたりするのに向いていません。

人ってうまく行ってない時ほど、何か新しいことをしたくなったり、現状を変えようともがくんだけど、うまく行ってない時に動いても結局うまく行かないんですよね。

空亡の時期は新しいことを始めるとよくないのではなく、新しいことを始めても、結局元に戻っちゃうというか、0は0にしかならない時期というか、そういうニュアンスの時期です。(最悪の場合、マイナスもあったり)

大きな運勢のサイクルの中で、よくない時期に入っちゃってる時は、じっとしてるのが一番なんです〜

とは言え、じっとしてるって言っても、「何もしない」って言うわけじゃなくて、自分のやりたいこととか、方向性とかを見直すといいです。

案外、自分がどうなりたいかが明確じゃないから、良い運気が回ってきてもどう動けば良いのかわかんないって人が多いんですよね。

 

空亡の時期は、自分のことを深堀するのに良い時期でもあります。

自分と向き合う時間を作ったり、自分のスキルUPになることをコツコツと続けると良いと言う時期なんですよね。

Bさん
Bさん
でもさ、どうやったら自分の天中殺とか、空亡の時期を調べられるの?

 

アラレ
アラレ
それも簡単に説明するね!

むしろ、この時期にやるべきこと

人の協力が必要ないことはどんどん始めてかまいません。

この時期は「空間(社会)が味方しない時期」。だから、社会や周囲の協力が必要ないことはやっちゃって大丈夫。

 

移動・引っ越しがよくない!動くのはダメ!と言われますが、

Bさん
Bさん
俗世間を離れてひっそり暮らすんだ

みたいな目的で移動するのであれば、空亡を恐れる必要は全くありません。

むしろ自由に自分の内面を振り返ることができ、充実した時を過ごせるでしょう。

 

自分の天中殺・空亡の時期の出し方

やりかたは結構簡単で、

  1. 命式を出す
  2. 日柱から空亡の時期を割り出す

必要なのはこの2ステップだけです。

 

まず、命式の出し方はこちらの記事を参考にしてください

【四柱推命】命式の出し方こんにちは〜。占い師のアラレです。(→Twitter) 四柱推命を自分で見る時(もちろん占い師に観てもらう時ですが)には「命式(め...

 

ここで、命式を出すんですが、必要なのは「日柱」のみです!

日柱が分かったら次はこちらの表を見てください

例えば、日中が1〜10の人は「戌亥」空亡です。戌と亥の地支が回ってくる時が空亡と言うこと。

例1)日柱が「1:甲子」→戌亥空亡

例2)日柱が「30:癸巳」→午未空亡

例3)日柱が「55:戊午」→子丑空亡

こういうことになります。

 

アラレ
アラレ
基本的な空亡時期の過ごし方は以上になります。

…が、実は空亡の種類によってその時期にどういう動きをすべきか、微妙に違っているよ。戌亥空亡、申酉空亡、午未空亡、辰巳空亡、寅卯空亡、子丑空亡…と全部で6種類の空亡があるので、簡単に説明するね。

 

戌亥空亡の人

戌亥空亡の人は精神性が強い人。孤独に強いタイプです。みんなでワイワイやってるように見えても、一線を引いているところがあります。仲が良い人にも、全てをさらけ出せないようなところがある人です。

戌亥空亡の人の空亡の時期は、身体的な波乱ではなく、精神的な部分で嵐が吹き荒れるでしょう。

自分ってなんなんだろう?なんのために働いてるんだろう?なんのために生きているんだろう?というようなことを悶々と考える時期になります。

戌亥空亡の人の空亡時期の過ごし方は、そう言った悩みに徹底的に向き合うことです。自分の本当の願望にしっかりと向き合うことで、空亡が明けた時、力強く自分の道を進ことができます。

 

申酉空亡の人

休むことを知らない超行動派。理想を叶えるために行動し、自分の道を自分で切り開いていくタイプです。

元々休めないタイプの人ですが、空亡の時期というのは何か行動を起こしてもなかなか実にならない時期です。

申酉空亡の人は「休むべき時」と言われても動いてしまうのです。動けば動くほど、自分が消耗してしまい、空亡の凶作用をモロに受けてしまいます。

休むべき時は勇気を出して休むことで、次のサイクルに向けて良いスタートを切ることができます。

 

午未空亡の人

午未空亡の人は、日々自分の気持ちや人の気持ちに向き合って生きている人です。繊細で、日々を丁寧に生きている人です。

思い立ったら行動というような、派手で早急なタイプではないのです。

午未空亡の人は、日々の細かな変化や人の気持ちの変遷を機敏にキャッチすることができるので、他の人に比べて空亡の時に受けるダメージは少ないでしょう。

 

辰巳空亡の人

辰巳空亡の人は個性派。人から理解されにくいような発想をすることが多いです。

ただ、現実離れしているかというとそうではなく、実際はかなりリアリストで、損得勘定が得意なタイプ。

このユニークさが、人からの評価につながったり、物事を打破するポイントとなることも多いのですが、運命の切り替り時の「空亡」の時期には、そのユニークさがさらに際立ちます。

すなわち、人から理解されないというスパイラルに陥るでしょう。辰巳空亡の人の空亡時期は、人からどう見えるのか?を考えた上での行動・発言を心がけると良いです。

 

寅卯空亡の人

申酉空亡の人と同じく行動派です。やる!と思い立ったらとりあえずやらなきゃ気が済まないタイプです。

思い立ってからやるまでの時間は短く、チャンスを掴むのには持ってこいなのですが、飽きるまでの時間も短いのがたまにキズ。

空亡時期には人間関係の精算ができたり、今までのしがらみがなくなったりと、いつもとは違うサイクルに入っていきます。そんな時、間違ってアクセル全開にしてしまいがちなのが寅卯空亡の人なのです。

空亡の時期を事前に知ることで、ブレーキをかけるべき時を知ることが大切になります。

 

子丑空亡の人

自分で自分の運命を切り開いていく人です。

それまでの人生も独立独歩で、自分の思う道を思い通りになるべく努力を積み重ねてきています。

うまく行かないことがあっても、軌道修正し、自分で自分を立て直すことができる人です。

ですが、空亡時期に入ると急に「やること為すこと上手く行かない」というサイクルに突入してしまいます。

フラストレーションが溜まりやすい時期ですが、どう行動すればよいのか作戦を考える時期として活用するのが吉な過ごし方となります。

 

さいごに

動くのがよくない時期、反対に動いた方が良い時期っていうのは占いが得意としている分野です。

運勢を読めないと、よくない運気の時に動いちゃうことが多いです。

例えば、転職を考えるのも「人間関係がよくないから」とか「給料が上がらないから」「評価されないから」という理由の時って、そもそもよくない運勢にいることが多いです。

よくない運勢の時に動いても結局微妙な職場に転職してしまうことになるよ〜

 

でも、良い運気の時って、むしろこの時に努力・行動すべきなんだけど、なかなかこの時に動ける人っていないです。

なぜなら、今最高に心地よい環境にいるから。

そんな時に行動ができる人こそ、成功する人なんですがこれがなかなか難しい。

 

だから、占いで運勢を読んで、動くべきとき・休憩するときを見極めて行動すると、効率よく人生を渡っていけるよね。というお話でした。

 

ということで今日はここまで!

 

アラレでした

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