こんにちは。占い師のアラレです。
みなさん、四柱推命の「通変星」ってご存知でしょうか。
いわゆる
この部分のことなんですが、巷では通変星占いと呼ばれる、通変星だけで吉凶を判断する四柱推命があるみたいなんですね。
通変星占いっていうのは、例えば
正財・正官・印綬・食神は吉
刧財・偏官・偏財・傷官・偏印は凶
(比肩は流派により吉凶が分かれる)
みたいに決めつけてしまう方法なんですね。
そもそも、吉凶ってなにを持って吉で何を持って凶なんだ?って言うところで、
昔でいうと、真面目=吉!最高!みたいな部分もあったのですが、現代社会で言うと真面目だから最高なのかっていうとそうでもなかったり。
これだと、当たらなくもないけど、当たるとも言い難い…みたいな占いになっちゃうんです。
今日はその理由を解説してみます〜
ちなみに通変星とは
日主(日干)とそれぞれの十干との関わりを表す呼び名のことです。
四柱推命は、年柱、月柱、日柱、時柱に一つずつ天干(十干)を持っています。
日干と、年、月、時の天干の関係性を分かりやすいようにあだ名をつけたものが通変星です(日の天干=日干なので、日干に対する通変星は無い)
通変星の種類は、
- 刧財(ごうざい)
- 比肩(ひけん)
- 傷官(しょうかん)
- 食神(しょくしん)
- 正財(せいざい)
- 偏財(へんざい)
- 正官(せいかん)
- 偏官(へんかん)
- 印綬(いんじゅ)
- 偏印(へんいん)
の10個で、各通変星の関係は下記図のようになります。
(例)日干が「甲」の場合
- 刧財:乙(木の五行−)
- 比肩:甲(木の五行+)
- 傷官:丁(火の五行−)
- 食神:丙(火の五行+)
- 正財:己(土の五行−)
- 偏財:戊(土の五行+)
- 正官:辛(金の五行−)
- 偏官:庚(金の五行+)
- 印綬:癸(水の五行−)
- 偏印:壬(水の五行+)
各通変星を一言で表すと
- 刧財:自我強め、人当たり良
- 比肩:自我強め、わがまま
- 傷官:センスあり、言葉がキツイ
- 食神:楽観的、ほのぼの
- 正財:現実的、質素倹約
- 偏財:流行に乗る、活動的
- 正官:真面目、自制心
- 偏官:正義感、上下関係は大切
- 印綬:名誉名声、目上から好かれる
- 偏印:奇抜、芸術的
「通変星占い」もこんな感じで性格とか、これから起きる出来事を予測するんですが、これだと命式の八字の五行を全く無視しちゃってるんですよね。
本当にそれでちゃんと占いできてるのか?っていう部分なんですよね。
大雑把には見れるけどなんかしっくりこない…時はいろいろな法則に目を奪われて五行を無視しているからのことが結構あります。
大切なのは自分(日主)の環境を整えること
大切なのは、巷で言われる「吉星」があるかどうかよりも、命式の五行がどうなってるかなんですよね。
例えば、「印綬」って文字面からみても良い星っぽいんですが、
日主「辛」から見た「戊」(印綬)と
日主「壬」から見た「辛」(印綬)は
通変星で見るとどちらも「印綬」なんですが、根本的なものは全く違うということです。
だって、宝石(辛)から見た山(戊)って自分を隠してしまう、あまり嬉しくない星 だし
湖(壬)から見た水源(辛)って自分をもっと潤してくれる星なんですよ。
「印綬」と一言で言ってもいろんな「印綬」があって、五行を加味してちゃんと推命できていますか?っていう部分が大切になってくるんです。
大切なのは吉星がどれだけあるか?ではなく「いつ、日主にとってより良い環境が整うか」なんですね。よりよい環境が整った時が「開運時期」です。
※アラレの占いでは「吉星」「凶星」という区別はしていませんが、便宜上分かりやすいのでブログではそういう表現をすることがあります。
だから、巷の四柱推命師でやたら通変星のハナシばっかりするな〜と思ったらちょっと疑ってみてほしいなというオハナシでした〜
今日はここまで!
アラレ